「もっとたくさん滑りたい」
「検定本番まで時間がない」
「効率的な練習のコツを教えて」
この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが次の内容を紹介します。
スノーボードでは、行き帰りやリフト待ち、休憩時間が多く、実際の滑走時間は意外と短いことが多いです。
頑張っているつもりでもなかなか上達しない原因は、練習量が思ったほど確保できていないことかもしれません。
限られた時間で上達するためには、無駄な時間や手間を減らして効率的に練習することが大切です。
この記事では、私の経験をもとに、初心者から中級者まで使えるスノーボードの時短テクニック23選をご紹介します。
スノーボードはもちろん、スキーや他のスポーツにも応用可能な方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
1.時短で最速上達する3つの理由
①滑走時間が増え練習効率アップ
スノーボードは実際に滑っている時間より、リフト待ちや移動時間が意外と多くを占めています。
混雑した日や遠方のゲレンデでは、渋滞や移動で貴重な時間を浪費してしまうこともあります。
特に初心者にとっては「とにかく滑る」ことで感覚を掴むのが大切ですが、練習機会が少ないと上達に時間がかかります。
時短により移動や待機時間を節約できれば、滑走時間が増えて効率よく練習ができます。
②「終わり」の意識で集中力が高まる
時短で効率よく練習すれば、「午前中で切り上げる」など終わりの時間を決める余裕が生まれます。
終わりの時間を意識することで、逆算して練習内容を計画する習慣がつき、目的意識を持って滑れるようになります。
一方、1日中ダラダラ滑ると集中力が切れやすく、思考停止の反復練習で悪い癖がつくこともあります。
特に中級者以上は、「何を改善するのか」「どの動きを練習するのか」を意識し、短時間で集中して練習することが大切です。
③空き時間をインプットに使える
半日で練習を切り上げた後、空いた時間を有効活用できます。
自宅でのイメージトレーニングやYoutubeのスノボ動画を見て技術を学ぶことも効果的です。
また、撮影した動画で自分の滑りを客観的にチェックすることで、滑走中は気づけなかった新たな改善点が見つかることもあります。
特に中級者以上には、ただ滑るだけでなく頭を使った練習が欠かせません。
滑走時間の効率化とインプットの両立が、最速上達につながります。
2.おすすめ時短テクニック23選
時間を節約して最速で上達するおすすめの時短テクニックを順に解説します。
- 早めに出発して渋滞を回避する
- リフトの開始時間から逆算して行動する
- ゲレンデ施設の位置を事前に確認する
- ゲレンデの連絡先をスマホに登録する
- 持ち物チェックリストで準備時間を減らす
- ウェアのパンツは家で履いてから出発する
- 厚着で出発してゲレンデで調整する
- ボードは立ったまま履く
- マイドライバーでビンディングを調整する
- ステップオンやBOAで装着時間を短くする
- 帰宅時の道具の片付け手順を事前に決める
- リフト券の提示方法を事前に確認する
- 高速リフトや空いているコースを選ぶ
- シングルレーンでリフト待ち時間を減らす
- リフト乗車の時間は休憩とイメトレに使う
- 効率的な休憩と食事で混雑を回避する
- 邪魔にならない場所に飲み物を置いておく
- その日の練習メニューは事前に決めておく
- 自宅で鏡を使ってイメトレする
- スノーボードスクールで効率よく学ぶ
- 研修生やイントラとしてスクールに所属する
- リゾートバイトなど住み込みで働く
- 自分の滑りを振り返って見直す時間を作る
22以外はすべて僕が実践している時短テクニックです。無理のない範囲で、できるものから取り入れてみてください。
①移動と準備の時短・4選
移動時間やゲレンデ情報の事前チェックに関する時短テクニックを紹介します。
早めに出発して渋滞を回避する
朝早く出発すると渋滞を避けられ、燃費も良くなり効率的です。
早朝は道やゲレンデが空いていて、駐車場も近くに停めやすくなります。
余裕ができれば安いルートを選ぶこともでき、1日を有効に活用できます。
リフトの開始時間から逆算して行動する
リフトの運航開始時間を基準に、起床時間や準備の段取りを逆算して計画を立てましょう。
移動時間に加え、到着後の準備運動やトイレの時間も考慮しておくと安心です。
朝一から滑り始めれば、混雑する前の静かなゲレンデを存分に楽しめます。
ゲレンデ施設の位置を事前に確認する
スムーズに行動するために、レストハウスやトイレ、更衣室、コインロッカーなど、ゲレンデ内の施設位置を事前に確認しておきましょう。
特に初めてのゲレンデでは、探す手間を省けるので効率的に動けます。
ゲレンデの連絡先をスマホに登録する
ゲレンデの電話番号をスマホに登録しておけば、トラブル時や天候確認などにすぐ対応できて便利です。
また、スキー場によっては、テレフォンサービスで最新のゲレンデ状況を確認できる場合もあります。
渋滞や道に迷うトラブルに備え、事前準備をしっかりしておきましょう。
②道具の工夫と手間の削減・7選
持っていく荷物やギアの準備に関する時短テクニックを紹介します。
- 持ち物チェックリストで準備時間を減らす
- ウェアのパンツは家で履いてから出発する
- 厚着で出発してゲレンデで調整する
- ボードは立ったまま履く
- マイドライバーでビンディングを調整する
- ステップオンやBOAで装着時間を短くする
- 帰宅時の道具の片付け手順を事前に決める
持ち物チェックリストで準備時間を減らす
自分専用の持ち物チェックリストを作れば、リストを見て確認するだけで忘れ物を防げます。
準備がスムーズに進み、現地での買い足しや余計な出費も避けられます。
ウェアのパンツは家で履いてから出発する
ウェアのパンツは自宅で履いてから出発することで、ゲレンデや車内での履き替えの手間を省けます。
特にパンツは着替えに時間がかかるため、わずかですが準備時間を短縮できます。
厚着で出発してゲレンデで調整する
少し厚着をして出発し、ゲレンデで調整すれば、防寒具を車内に取りに戻る手間を省けます。
バックパックを持参すれば、脱いだ防寒具をそのまま入れておけるので、忘れる心配もありません。
ボードは立ったまま履く
ボードを立ったまま履けば、リフトを降りてから滑り出すまでの時間が短縮され、座った際のお尻の濡れも防げます。
さらに、上級者っぽく見えて格好良くなります。
マイドライバーでビンディングを調整する
ビンディング調整には、自分のドライバーを用意しておきましょう。
バックパックに入れておけば、ゲレンデでいつでも調整でき、セッティングエリアで待つ必要がありません。
ラチェットドライバーを使うと時短になるので、おすすめです。
ステップオンやBOAで装着時間を短くする
ステップオンやBOAシステムなど、簡単に装着できるビンディングやブーツを選ぶと、準備の手間が大幅に減ります。
お金がかかるので、無理のない範囲で道具の進化を取り入れ、買い替えのタイミングを見極めましょう。
帰宅時の道具の片付け手順を事前に決める
帰宅後の片付けは、効率的に進めるための手順を事前に決めておきましょう。
洗濯をまとめて行うことで、電気代や水道代も節約できます。
ギアの手入れを素早く済ませることで、長持ちさせることにもつながります。
習慣化することで時短のクセを付けることが大切です。
③リフトと休憩時間の工夫・6選
リフト待ちや滑走コースの混雑を避ける時短テクニックを紹介します。
- リフト券の提示方法を事前に確認する
- 高速リフトや空いているコースを選ぶ
- シングルレーンでリフト待ち時間を減らす
- リフト乗車の時間は休憩とイメトレに使う
- 効率的な休憩と食事で混雑を回避する
- 邪魔にならない場所に飲み物を置いておく
リフト券の提示方法を事前に確認する
リフト券の提示方法には、チケットをリフト係員に見せるタイプや、ICチップでゲートを通過するタイプがあります。
右側か左側かを確認してからリフト券ケースを装着したりウェアのポケットに入れておけば、通過時に慌てずに済みます。
高速リフトや空いているコースを選ぶ
初心者用リフトは遅く混みがちなので、高速クワッドリフトや空いているリフトを利用しましょう。
ゲレンデ奥のコースやアクセスしにくいエリアのリフトは空いている場合が多く、効率的に滑れます。
シングルレーンでリフト待ち時間を減らす
シングルレーンのあるスキー場では、一人専用のレーンを活用することで待ち時間を短縮できます。
リフト待ちが多い場合は、前の人と同乗することもできますが、事前に一言「一緒に乗ってもいいか」を確認するのがおすすめです。
リフト乗車の時間は休憩とイメトレに使う
リフトに乗っている時間は、休憩や滑りの振り返りに活用しましょう。
私はスマホのボイスレコーダーに気づいたことを録音して、後で必要な部分だけメモするようにしています。
効率的な休憩と食事で混雑を回避する
早めに食事を済ませたり、他の人と時間をずらして休憩を取ることで混雑を避けられます。
私はよく、リフト上でチョコレートや飴を食べて、昼ご飯までの時間を調整しています。
邪魔にならない場所に飲み物を置いておく
ペットボトルをゲレンデに置く場合は、木や支柱の根元、リフト降り場近くなど邪魔にならない場所に置き、すぐ飲めるようにしておきましょう。
小さなことばかりですが、積み重ねることで時短の効果は大きくなります。
④自己管理で効率よく上達・6選
実際に滑るとき以外の準備や心構えに関する時短テクニックを紹介します。
- その日の練習メニューは事前に決めておく
- 自宅で鏡を使ってイメトレする
- スノーボードスクールで効率よく学ぶ
- 研修生やイントラとしてスクールに所属する
- リゾートバイトなど住み込みで働く
- 自分の滑りを振り返って見直す時間を作る
その日の練習メニューは事前に決めておく
滑り始める前にその日の練習内容を考えておくと、だらだら滑るのを防ぎ、効率的に成果を得られます。
目的を持って練習することで、上達が早くなります。
自宅で鏡を使ってイメトレする
自宅の鏡の前でイメージトレーニングを行うことで、自分の滑りを客観的に見直し、ポジションや姿勢を確認できます。
悪い癖を修正できるので、一人で練習しているときにはとても大切な練習です。
スノーボードスクールで効率よく学ぶ
スノーボードスクールに参加すると、インストラクターから的確なアドバイスを受けられます。
特に初心者ほど効果が大きく、グループレッスンなら費用を抑えながらしっかり学べます。
もちろん有料ですが、スクールは結果的にコスパが良く、最速で上達できます。
研修生やイントラとしてスクールに所属する
スノーボードスクールの研修生やインストラクターとして所属することで、上達に必要な環境に身を置くことができます。
無料で高いレベルの技術を教わり、スタッフ割引で用具を安く購入できる場合もあります。
さらに、リフト券や交通費が支給されることもあり、趣味と学びを両立できます。
リゾートバイトなど住み込みで働く
リゾートバイトでは、住み込みで働きながらスノーボードの練習ができます。
家賃や光熱費、食費が無料になることが多く、無駄な出費を減らして生活できます。
ゲレンデがすぐ近くにある環境で、自然と上達できる理想的な環境です。
自分の滑りを振り返って見直す時間を作る
滑り終わった後に練習を振り返る時間を設け、その日の反省を次に生かすことで、無駄な練習を省き効率的に上達できます。
成功や課題を見つめ直す習慣を持つことで、毎回の練習が成長につながります。
誰かに撮影してもらい、自分の滑りをチェックすると、初めて自分の歌声を聞いたときのような違和感を感じるでしょう。
3.最強の時短「ひとりスノボ」
スノーボードを効率よく楽しみ、最速で上達するための最強の選択肢、それが「ひとりスノボ」です。
①一人ならすべてが自由時間
ひとりスノボでは、行きたい時間に出発し、好きなゲレンデを選び、滑りたいだけ滑ることができます。
友人や仲間と一緒だと、準備や休憩のタイミングを合わせたり、予定のすり合わせに時間を取られることも多いものです。
一人なら、こうした調整の時間をすべて自分の滑走や練習に充てられるため、効率が格段にアップします。
②人目を気にせず節約も自由
一人だと、誰かに合わせて無駄な出費をする心配もありません。
リフト券や昼食なども、必要最低限で済ませることが可能です。
たとえば、昼食を持参してリフト券をフル活用したり、短時間で滑り終えるスケジュールを組むことも簡単です。
一人ならではの自由な選択が、時間とお金の節約に繋がります。
③ダラダラしないから集中力が続く
仲間と滑ると、ついおしゃべりや休憩が長引いてしまいがちですが、一人ならそんな心配は不要です。
むしろ、「限られた時間でどれだけ練習できるか」と自分と向き合うことで、練習内容に集中できます。
ダラダラせずに滑ることは、体力を無駄に消耗しないだけでなく、質の高い練習を実現するカギになります。
効率よく練習するために時短を追求すれば、行きつくところは「ひとりスノボ」です。
4.まとめ
この記事では、次の内容を紹介しました。
スノーボードで効率よく上達するためには、滑走時間を最大化し、練習の質を高め、空いた時間を有効活用することが大切です。
リフト待ちや移動時間を減らし、短時間でも集中して滑ることで、最短ルートで上達を目指すことができます。
効率的な時短練習を取り入れて、スノーボードのスキルアップを目指しましょう!
次の記事では、やれば必ず得するスノボ節約術を紹介していますので、ぜひご覧ください。
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