
「つま先が痛くて滑れない」
「カカトが浮いて滑りにくい」
「ブーツを履くコツはある?」
この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが以下の内容を解説します。
ブーツを正しく履ける人は、スノーボードの上達が早いです。
逆に、誤った履き方をすると足の痛みや足元の不安定さのせいで、なかなか上達しません。
「つま先がすぐ痛くなる」「カカトが浮いて滑りにくい」という人は、ブーツの履き方に問題があるかもしれません。
この記事では、ブーツを正しく履くポイントを丁寧に説明しますので、ぜひ参考にしてください。

1.スノーボードブーツの履き方と締め方の基本
まずはブーツの正しいサイズ選び、履き方と締め方の基本を解説します。
適正サイズの見極め方
ブーツは、自分の足に合った適正サイズであることが大切です。
ブーツを履いたときに…
ブーツは、足首が自然に曲がるよう前傾した構造になっています。


履き方と締め方の基本
ブーツを履くときは、足のしびれや痛みがない範囲でしっかりと固定するのが基本です。
7~8割程度の力で締めるのが一般的な目安です。

適正サイズのブーツをできるだけしっかり締めるんだね。

後は滑りながら自分のスタイルやレベルに合わせて調整しよう。
2.ブーツの種類と特徴
代表的な3つのレースタイプを紹介します。
3つのレースタイプ
- 紐タイプ
スニーカーのように紐を縛る一般的なタイプ - BOAタイプ
ダイヤルを回してワイヤーを締めるタイプ - スピードシューレース(クイックレース)タイプ
紐を引くだけで簡単に締めるタイプ
この記事では、クイックレースタイプのブーツの履き方を紹介します。
クイックレースタイプの仕組み


クイックレースタイプのブーツは、上部と下部を締め分けることができます。
これにより、スネ周りと足首周りのフィット感を別々に調整できます。
バートンのクイックレースシステムは「SPEED ZONE」と呼ばれています。

- アッパーレース
アウターの上部(スネ周り)を締める紐です。 - ローレース
アウターの下部(足首周り)を締める紐です。 - グリップ
アッパーレースとローレースを締めるときに握る持ち手です。 - 収納ポケット
グリップを収納するポケットです。 - インナーレース
インナーを締める紐です。レースがインナー側にあるモデルもあります。 - レースロック
締めた紐を固定するパーツです。 - タン
ブーツ正面のスネを支えるパーツです。
「SPEED ZONE」の使い方





誰でも簡単に調整できそう。

脱ぎ履きや調整も早くてタイパ最強だよ。
3.ブーツを履く前の準備
ブーツを履く前に必要な準備について説明します。
乾かす、紐を緩める


足の爪切りと靴下
ブーツを履く場所

安全と快適のために大切なことばっかり。

ここで紹介したポイントは、どのブーツを履くときも共通して守ろう。
4.バートン「SPEED ZONE」の履き方ガイド
バートンのブーツ「SPEED ZONE」を履くコツを順に説明します。
①ブーツに足を入れるコツ


- STEP1フックを持って足を入れる
アウターの後ろとインナーの前にあるフックを引き上げながら足を入れるとスムーズです。
- STEP2カカトの位置を合わせる
カカトを床にトントン打ちつけ、ブーツの奥に足を固定します。このカカト合わせは、ブーツを履く間に何度も繰り返します。
②インナーレースを締めるコツ


- STEP1タンの位置を調整する
タンを上から手で押し、足首に沿わせます。
- STEP2マジックテープで固定する
そのままタンをマジックテープで固定します。
- STEP3紐を締める
一番奥の紐(クロス部分)を指で引き上げ、緩みをなくします。これをしないと足首の締め付けが弱まり、ブーツ内で足が動きやすくなります。
- STEP4リーシュロックで固定する
紐を締めたらリーシュロックで固定し、余った紐をアウターとインナーの間に挟んでおきます。


③アウターレースを締めるコツ


- STEP1ローレースを締める
タンを上から手で押し、足首に沿わせます。
そのままローレース(足首側)を引き上げて締め、ロックします。 - STEP2アッパーレースを締める
逆足のカカトでタンを押してアウターとインナーのすき間を潰します。
そのままアッパーレース(スネ側)を引き上げて締め、ロックします。 - STEP3グリップを収納する
余った紐をグリップに巻き付け、ブーツサイドの収納ポケットに入れます。
このとき、内側と外側のグリップを交差させて収納すると、紐をグリップに巻き付ける手間が減ります。



プチテクニックが盛りだくさんだね。

長年の経験から得たベストな履き方だよ。
5.ブーツを履いた後の確認
ブーツを履いた後は、フィット感を確かめます。
つま先の痛み、カカトの浮き
裾ゲーターの装着


ブーツ内が濡れるのを防ぐため、裾ゲーターを装着して完了です。
ウェア内側にある裾ゲーターをブーツにかぶせ、フックを紐に引っ掛けます。

できた!僕にもブーツが履けたよ。

上手に履くコツは、とにかく足首とスネをしっかり締めることだよ。
6.トラブル対策のアドバイス
ブーツのサイズが合っていないと痛みや不快感の原因になります。しっかり対策しましょう。


ブーツが小さい場合
ブーツが小さくて足が痛いときは、薄手の靴下を履く、インソールを取り外すなどスペースを確保します。
新品のブーツは硬いですが、履き続けて柔らかくなれば多少は痛みが和らぎます。
ブーツが大きい場合
ブーツが大きくて中で足が動くときは、厚手の靴下を履く、肉厚のインソールを入れる、つま先部分にゴムパッドを入れるなどすき間を埋めます。

まずは自分にピッタリのブーツを見つけなくちゃ。

そうだね。履き方よりもサイズとフィット感が大切だよ。
7.おわりに

この記事では、以下の内容を紹介しました。
ブーツの正しい履き方を知ることは大切です。
ブーツが足にフィットしていれば、痛みやケガを防げて上達も早まります。
正しい履き方と締め方のコツを身につけて、快適で安全にスノーボードを楽しみましょう。
この記事が「ブーツの正しい履き方や締め方が分からない」と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
以下の記事では、中古ブーツをメルカリで買うメリットや購入時のチェックポイント、ソールが剥がれたときの対処法を紹介していますので、ぜひご覧ください。

-160x90.png)

また、以下の記事では、カービングに適したスタンスとセッティングのコツや、おすすめの板を紹介していますので、ぜひご覧ください。


コメント