「インストラクターになりたい!」
「スノボが好きなだけじゃダメ?」
「向き不向きはあるの?」
この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが次の内容を紹介します。
- インストラクターに向いている人の特徴5選
- インストラクターに向いていない人の特徴3選
- インストラクターの魅力とメリット
この記事を読めば、自分がインストラクターに向いているかどうかが分かり、始める前の不安を解消できるようになります。
スノーボードやスキーのインストラクターに興味があるけれど、自分にできるか不安に思っている方の参考になれば幸いです。
1.向いている人の特徴5選
スノーボードインストラクターに向いている人の特徴を5つ紹介します。
①人の滑りに興味が持てる人
観察力が大切
リフトの上から他のスノーボーダーの滑りを見て、気になる点を探すことができる人は、インストラクターに向いています。
滑りの中で直したい部分を見つけ、それを伝えたいという衝動があることは、指導者として必要な資質です。
自分の滑りは見えないけど、人の滑りって気になるよね~。
好奇心を持つ
人の滑りや使用しているギアに興味を持ち、自分の知識を広げる姿勢がある人も向いています。
また、人の滑りを直したいと思うだけでなく、上手な滑りを見て真似したいという気持ちがあることは、自己成長につながります。
人の滑りが気になって仕方ないという人は素質アリ!
②褒め上手な人
ポジティブな視点
人の滑りの長所を見つけて褒めることで、その人のモチベーションを高めることができます。
相手の良いところを認め、成長を促す姿勢はインストラクターに欠かせません。
僕も褒められて伸びるタイプだよ。
素直に受け入れる
自分より上手な人を見かけても、「あの人うまいな」と素直に言える人は、周囲から好感を持たれ、信頼されます。
うらやましいと感じたり、自分もああなりたいと素直に受け入れられる心の広さが大切です。
「コケろ!」なんて思っちゃう人は向いてないよ。
②人の成長を喜べる人
共感力を持つ
自分の成長だけでなく、他人の成長を自分のことのように喜べる人は、インストラクターに向いています。
たとえ小さなことでも、一つできただけで大きな前進です。
自分もそうして成長してきたのですから自然なことですね。
最初は一人でリフトに乗れただけでも嬉しかったな。
協力し合える人間関係
他人の成功を喜ぶ姿勢は、周囲からの協力を得やすくし、良好な人間関係を築く助けになります。
例えば、自分だけバッジテストに落ちたときでも、合格した友達を心から祝える人には、周りも自然と手を差し伸べたくなるものです。
また、レッスンでは他のインストラクターと協力して進める場面も多いため、普段から仲間と共に成長していこうという気持ちが大切です。
人の上達や喜びは自分にとってもいい刺激になるよ。
④上達に悩んできた人
試行錯誤の経験
何度も壁にぶつかり、試行錯誤を重ねて乗り越えてきた経験は、他人の痛みを理解する力を育みます。
初心者やうまくいかない人への共感が信頼を生み、より的確なアドバイスにつながります。
挫折や苦労を経験せずに上達した天才肌の人は、プレイヤーや競技者としては優秀でも、インストラクターには向かない場合が多いでしょう。
試行錯誤の苦しい日々も、いつかきっと役に立つよ!
寄り添う姿勢
スノーボードでも日常の会話でも、相手の意見を否定せずに受け入れるような人は、相手に安心感を与えやすく、共感や信頼も得やすいものです。
自分も悩んできた経験があるからこそ、相手の苦しみに寄り添い、的確なアドバイスができるでしょう。
反対に、苦労せずに上達してきた人は、「そんなことも分からないのか」とイライラしたり、無意識に相手を見下すことがあります。
レッスンをすれば、いつでも初心に帰れるよ。
⑤工夫してアドバイスできる人
相手のニーズを理解する
年齢や性別、滑走スタイル、スノーボードへの情熱は人それぞれ異なります。
インストラクターには、相手のニーズに応じた柔軟なアプローチが求められます。
そのためには、限られた時間の中でいかに早く信頼関係を築き、相手の悩みややりたいことを引き出すかが鍵となります。
特に初心者は、何が分からないかも分からない状態だからね。
経験を活かした提案
相手のニーズを把握し、目指すゴールに到達するために何が不足しているかを考え、適切な練習方法を伝えられる人がインストラクターに向いています。
これまでの経験や試行錯誤から得た知識を生かすときが来ました。
それを駆使して相手に合った的確なアドバイスを提供できれば、立派なインストラクターと言えるでしょう。
たくさん伝えたくても、情報を詰め込み過ぎちゃダメだよ!
2.向いていない人の特徴3選
スノーボードインストラクターに向いていない人の特徴を5つ紹介します。
①人と話すのが苦手な人
人と話すのが苦手な人や協調性がない人は向いていません。
インストラクターは他のインストラクターと協力してレッスンを進めなければならず、自己中心的で無責任な態度では務まりません。
受講者とのコミュニケーションはもちろん、他のスクールスタッフとも連携が必要です。
また、レッスンの合間には他のメンバーと滑りながら教えたり教えられたりすることもあります。
自分だけ上手くなれば満足で、常に一人で滑っていたい人には不向きです。
僕のような人見知りでも意外と慣れるものです。
②変化に対応するのが苦手な人
変化に対応するのが苦手な人は向いていません。
インストラクターは、雪や天候、コース状況、受講者のレベル、道具や技術の変化に柔軟に対応する必要があります。
レッスンの受講者は1人のこともあれば、8人のグループレッスンを担当することもあり、いつも思い通りに進むわけではありません。
自分より体格の大きな受講者や、駄々をこねる子供にも対応し、どんな状況でも責任を持って最後までレッスンをやり遂げることが求められます。
たとえ雨の日でも、レッスンではお客さんを楽しませなきゃね。
③スノボが単なる収入源の人
スノーボードを単なる収入源と考えている人や、お金に困っている人には向いていません。
生活費の当てにしている場合、特に冬季限定の収入では安定した生活が難しく、インストラクターとして生計を立てるのは厳しいです。
正社員の雇用や安定した収入を期待するのも同様です。
ツアーや修学旅行の団体レッスン、土日祝日のレッスンは受け持つ機会が多いですが、平日はレッスンがない日もあるため、非常に不安定です。
また、スクールによって異なりますが、給料はレッスン単位で支給され、90分~120分のレッスンで2,000円~3,000円、1日に2レッスン担当しても4,000~6,000円と限られています。
あくまでも趣味の延長と割り切って楽しもう
!
3.インストラクターの魅力とメリット
スノーボードインストラクターとして働く魅力とメリットを3つ紹介します。
①好きな仕事で収入を得る
スノボをしながらお金がもらえるのは大きな魅力です。
また、出勤日にレッスンがない場合は、ほぼ1日自由に滑ることができます。
給料は低めですが、ちょっとしたお小遣い感覚で楽しめるのもポイントです。
ただし、資格を維持するためにはお金がかかることも忘れずに。
- 毎年必要な費用
JSBA年会費 6,000円 - 3年に1回必要な費用
年次講習会受講料 9,350円
資格更新料 A級15,950円、B級13,750円、C級11,550円
※JSBA(日本スノーボード協会)の場合の料金です。
※振込時に別途システム利用料が必要です。
好きなことを仕事にできたら幸せだね。
②リフト券支給とスタッフ割引
リフト券やシーズン券、交通費が支給されるのは大きな特典です。
シーズン券は安くても3万円以上、リフト1日券は3,000円以上することがほとんどなので、とても助かります。
駐車場代が不要で、昼食が提供される場合もあります。
さらに、スタッフ割引を利用してボードやブーツ、ウェアを割引価格で購入でき、たとえ10%オフでも高価な商品では大きな節約になります。
ただし、スクール専用のウェアは自腹購入が多いため、その点は注意が必要です。
- 主な支給品
リフト券、シーズン券、交通費、駐車料金、昼食代 - 割引特典
ボード、ウェア、ブーツ、ビンディング、グローブ、ゴーグルなど
※スクールによって異なります。
※スクール専用のウェアやスタッフベストは自腹購入が多いです。
スノボはお金がかかるから、レッスン料よりもこっちのメリットの方が大きいかもね。
③新しい仲間とのつながり
新しい仲間と出会えることは、インストラクターの大きな魅力です。
レッスンの合間に先輩と滑り、超有料級のアドバイスを受けることで、スノーボードは最速で上達します。
研修生としてスクールに入ると、独学で頑張る友人よりも早くインストラクターになれるでしょう。
スノボは年齢を重ねると、結婚や出産で辞める人が多いため、一緒に行く仲間は貴重です。
ただし、知り合いが増えることで「ひとりスノボ」がしにくくなり、どこに行っても声をかけられることもありますが、それも仲間とのつながりの一環です。
顔出ししてなくても、滑り方やシルエットですぐバレちゃいます。
4.まとめ
この記事では、以下の内容を紹介しました。
- インストラクターに向いている人の特徴5選
- インストラクターに向いていない人の特徴3選
- インストラクターの魅力とメリット
自分の特性や向いているポイントを知ることで、スノーボードインストラクターとしての適性を見極め、自信を持って資格取得にチャレンジできます。
また、趣味を仕事にすることで多くの人に楽しさを伝え、少しでも収入につながるというスタンスで取り組むことが大切です。
仲間とのつながりを大切にし、共に成長することを願っています。
この記事が、スノーボードやスキーのインストラクターに興味があるけれど、自分にできるか不安に思っている方の参考になれば幸いです。
以下の記事では、スーボードインストラクターになるまでの手順や必要な期間・費用について解説していますので、ぜひご覧ください。
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