孤独を楽しむ贅沢!雨のひとり春スノボinだいせんホワイトリゾート

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「ひとりスノボは寂しい」

「春の雪はつまらない」

「雨だとモチベが下がる」

 いくらスノーボードが好きでも「ひとり」「春のシャバ雪」「雨」という3つの悪条件が重なるとテンションが下がりますよね。

 こんな悪条件の中でもスノーボードは楽しめるのでしょうか。

 この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが、3月下旬の雨の日、ひとりでスノーボードに行った体験を紹介します。

 この記事を読めば次の内容が分かります。

  • 春のゲレンデはどんな状況なのか?
  • 春スノボはどうやって楽しむのか?

 スノーボードに行きたいけど「ひとり」「春」「雨」などの理由で行くのをためらってしまう人は、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。

1.春スノボに行こう

 3月下旬、積雪も少なくなって近隣のスキー場は次々とクローズです。

 スノーボードが生きがいの私にとって1年でもっとも悲しい季節がやってきました。

 「まだ開いているスキー場はないか?」

 ここもダメ、あそこもダメ…そして、見つけました!!

  • だいせんホワイトリゾート(鳥取県)
  • 積雪量:30cm
  • リフト営業:通常6本以上→3本のみ
  • リフト券:通常5,000円→3,000円(2,000円割引)  
  • 駐車料金:通常1,000円→500円(500円割引)

 このように春スノボは雪が少ないため、「コース規制」というデメリットがあります。

 そのかわり、何かと割引料金が適用になりお得にスノーボードを楽しむことができます。

 「よし、春スノボに行こう!」

 こうして、愛車のスズキハスラーに乗り込み、残雪を求めて鳥取県の「だいせんホワイトリゾート」に行くことになったのです。

2.朝起きたら外は雨

 週間天気予報によると、当日の天気は雨のち晴れ。

 嫌な予感はしていました。

 当日の朝、目を覚ますと窓の外からは雨の音です。

 「やっぱり行くのやめようかな。」

 一度はそう思いましたが、雨の日のスノーボードは多くのメリットがあります。

 そして雨対策さえすれば快適にスノーボードを楽しむことができます。

 私はいつもの雨対策を準備しました。

  • モンベルのレインウェア
  • テムレスの防水グローブ
  • ブーツインナーソックス など

 そして、節約のためにもちろんお昼ご飯は持参です。

 家にあったカロリーメイト、おにぎり、カップラーメンをリュックに詰め込みました。

 雨だけが気になりますが、重い腰を上げていざ出発です。 

3.ゲレンデに着いたら奇跡

 雨の中を運転し、数時間後にスキー場の駐車場に到着しました。

 ゲレンデへの登行リフトが動く30分前に到着したところ車はまだ5台ほど。

 思った以上にお客さんは少ないようです。

だいせんホワイトリゾートの駐車場の画像

 雨に濡れて地面はビショビショです。

 しばらく車内でダラダラして外に出ました。

 「あれ?雨が降ってない…」

 なぜか雨は止んでいました。

 実はこれ、スキー・スノーボードあるあるです。

 行く途中は雨でもスキー場に着いたら止んでいたり、降っていても気温が低く雪だったりします。

 こんな日はラッキーです。

 ハイシーズンでも人が少ないことが多いからです。

 もちろんモンベルのカッパの出番はありませんでした。

4.登行リフトでゲレンデへ

 準備ができたので、駐車場から150mほど歩いて登行リフトに向かいます。

 このアクセスリフトでゲレンデまで上がります。

だいせんホワイトリゾートのアクセスリフトの画像

 だいせんホワイトリゾートのように登行リフトがあるスキー場は雪道の運転に不慣れな方にもおすすめです。

 なぜなら登行リフトで標高の高いゲレンデに上がるので、標高の低い駐車場まではアクセスしやすいからです。

 だいせんホワイトリゾートは無料シャトルバスもあるので雪が多いハイシーズンでも安心です。

 ゲレンデの標高が高いと雪も豊富なので、スノーボードを楽しめる期間が長いことも大きなメリットです。 

5.一息地蔵でちょっとひといき

 登行リフトを降りてすぐの道端で面白いモノを発見しました!

 「一息地蔵」という名前のお地蔵さんです。

 もうほとんど雪がないのにゴーグルをしている姿がなんだか悲しいです… 

だいせんホワイトリゾートの一息地蔵の画像

6.本日の営業案内

 休憩所に到着しました。

 トイレを済ませ、ブーツの紐を締めて滑る準備はバッチリです。

 入口には本日の営業案内が掲示されていました。

だいせんホワイトリゾートの営業案内の画像

 だいせんホワイトリゾートは、大きく次の4つのエリアがあります。

  • 豪円山エリア
  • 中の原エリア
  • 上の原エリア
  • 国際エリア

 今日は積雪不足のため、中の原エリアと国際エリアの2つだけがオープンのようです。

 残念ですが春スノボなのでコース制限は仕方がないです。

 また春スノボではリフトが時間どおりに動くとは限りません

 雪解けの状況によって、雪付け作業を行ってからでないとリフトが動かないこともしばしばです。

7.海の見えるゲレンデ

 だいせんホワイトリゾートは「海の見えるゲレンデ」としても有名です。

 今日は海が見えるのでしょうか?

 雨が止んだとはいえ、今日の空は曇っています。

 とりあえず国際エリアに行き、リフトで頂上まで上がってみます。

 リフト乗り場の係員さんにあいさつすると「一番乗りですね!」と笑顔で返してくださいました。

だいせんホワイトリゾートのリフトから見た画像

 リフトに乗っている間はコースのチェックです。

 雪は少ないですが滑るには十分な雪量

 コース幅も広く、余裕でロングターンができそうです。

 徐々にテンションが上がってきました。

 コースを眺めているうちに頂上に到着しました。

 頂上からの景色は…??

 見えました、海です!!

 ここでテンションはMAXです。

 きっと快晴の日はもっと素晴らしい景色なのでしょう。

だいせんホワイトリゾートの頂上から見た画像

8.貸切りでリフト待ちゼロ

 きれいな景色を楽しんだ後は、いよいよ滑ります。

 ほとんど人がいないので周りを気にする必要もありません。

 思い切りコースを横切ってカービングターン、気分爽快です。

 山に感謝、そして雪付け作業に従事してくれたスタッフの方に感謝です。

 滑っても滑っても、雨予報の影響かほとんど人はいません。

 ゲレンデは貸し切り状態、リフト待ちはもちろんゼロです。

 これぞ春スノボの醍醐味です。

だいせんホワイトリゾート(チャンピオンコース)の画像
チャンピオンコース
だいせんホワイトリゾート(パラダイスコース)の画像
パラダイスコース
だいせんホワイトリゾート(チャンピオンコースのコブ)の画像
コブが3列も!

9.春スノボの楽しみ方

 この日のゲレンデの雪質は朝一が最高で、圧雪されたコースは春スノボとは思えないほどのコンディションでした。

 いわゆるストップスノーと言われる減速する雪ではなく、板もよく走りました。

 エッジが雪面に食いつきやすく、非常にカービングもしやすかったです。

 さらに、ほどよく柔らかい雪でコケても痛くないので、体を思い切り傾けて攻めた滑りにチャレンジできました。

 さすがに昼前になると気温が上がって雪がゆるみ、ザクザク、シャバシャバになりました。

 午前中は国際エリアで滑り、昼休憩をはさんで午後から中の原エリアに移動しました。

だいせんホワイトリゾート(中の原エリア)の画像
中の原エリア

 中の原エリアはボコボコ、ザクザクでとても滑りにくかったです。

 こういう雪質でカービングをするとき、私は次のことを意識して滑るようにしています。

  • 板を立て過ぎない
  • 板をどんどん落として速度を出す
  • 下半身の関節を柔らかく使う

 1日の中でいろんな雪質を楽しめるのも春スノボならではです。

 リフト待ちもなかったのでいつも以上に多く滑ることができ、たくさん練習できました。

 夕方になり疲れも出てきて、お腹も空いたので帰ることにしました。

 帰りは事前に調べたおいしいと評判のお蕎麦屋さんに立ち寄ります。

10.名店の「天ざるそば」に舌鼓

ひの木屋の天ざるそばの画像

 手打ちそばの店「ひの木家」さんです。

 なんとテレビ番組「バナナマンのせっかくグルメ」でも紹介されたことがあります。

 オススメは特大イカ天の乗った「天ざるそば」です。

 この巨大なイカ天、衣はサクサク、衣に包まれたイカはしっとり柔らか。

 イカ天をつゆに浸して、そばと一緒に口の中に入れるともうたまりません。

 スノーボードの疲れが一気に吹き飛びます。

 本当においしくてオススメなのでぜひ食べてみてください。

 なお、だいせんホワイトリゾートからひの木家さんへは車で約20分です。

 オススメの「天ざるそば」は1,080円(税込)です。

11.まとめ

だいせんホワイトリゾート(上の原エリア)の画像

 ひとり春スノボはめちゃくちゃ楽しめました。

 「ひとりスノボ」は「一人旅」と似ています。

 全てを自分一人で決めなければなりませんが、その旅を楽しめるか楽しめないかは自分次第です。

 どこに行くか、何をするか、いつ出発するか、いつ帰るか。

 考えるだけでワクワクします。

 この日、午後から雨は上がって晴れ間が見えました。

 雲だらけの空は、いつの間にか遠くの山まで見渡せる素晴らしい景色に変わっていました。

 雪に感謝、山に感謝、そして今シーズンもたくさん楽しませてくれたスキー場に感謝です。 

 またひとり春スノボにチャレンジしたいと思います。

 次の記事では、ひとりスノボのメリットやデビューまでの3ステップについて紹介していますので、ぜひご覧ください。

ACCESS

だいせんホワイトリゾート

〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山96
TEL 0859-52-2315
https://www.daisen-resort.jp/

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