「ひとりスノボってどんなもの?」
「チャレンジしたいけど不安…。」
「初心者や女子でも大丈夫なの?」
この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが次の内容を紹介します。
スノーボードが好きで「自分のペースで練習したい」と思っているものの、一人で行くのは不安…特に初心者や女性には、そう感じる人も多いかもしれません。
この記事では、初心者や女子でも安心して始められるひとりスノボの3ステップを紹介します。
無理なく一歩を踏み出せる内容なので、スノーボーダーだけでなくスキーヤーの方も、ぜひ参考にしてください。
1.「ひとりスノボ」とは?
「ひとりスノボ」とは、文字通り一人でスノーボードに行くことです。
友人や家族と予定を合わせる必要がなく、自分のペースで滑れる自由さがひとりスノボの魅力です。
例えば、家族や友人と一緒に車で行くスノーボード旅行や、友人と参加するバスツアーはひとりスノボには含まれません。
一方で、「一人で車でスキー場に行き、現地で友人と偶然会う」「一人でスクールに参加する」といったケースはひとりスノボに当てはまります。
ひとりスノボに含まれる
◎ 一人で車で行って一人で滑って帰る
○ 一人でバスツアーなどに参加する
○ 一人で車で行って友人と偶然出会う
ひとりスノボに含まない
△ 一人で車で行って現地で友人と合流する
× 家族や友人とバスツアーに参加する
× 家族や友人と車で行く
要するに、行き帰りや休憩、昼ごはんの時間も一人で過ごし、誰かと話すとしても短時間だけといったスタイルがひとりスノボの特徴です。
「ひとりスノボ」のほかに、ぼっちスノボ、ソロスノボ、お一人様、ヒトリストなどと呼ぶこともあります。
ひとりスノボのメリット・デメリットや向き不向きも押さえておきましょう。
2.無理なくデビューする3ステップ
ひとりスノボに無理なくデビューする3ステップは次のとおりです。
- STEP1みんなと行ってプチひとり体験
- STEP2現地集合で自由行動の練習
- STEP3完全なひとりスノボデビュー!
それでは、初心者や女子でも安心して始められるひとりスノボの3ステップを順に説明していきます。
STEP1:みんなと行ってプチひとり体験
仲間とゲレンデに行きながら、一人で滑る時間を少しずつ増やしていくことで、ひとりスノボの感覚に慣れていく第一歩です。
初めてのひとりスノボ体験も気軽に挑戦でき、楽しみながら一人で滑る自信をつけることが目標です。
友達と一緒に行って「ひとり滑り」を体験
まずは友人や家族とゲレンデへ行き、行動をともにしながら「ひとり時間」を作ってみましょう。
例えば、友達が休憩している間に一人でコースを滑ったり、別のコースでリフトに乗るのもおすすめです。
仲間がそばにいると安心でき、ちょっとした一人滑りでもリラックスして楽しめます。
こうして少しずつひとり時間を増やし、「ひとりスノボ度」を高めていきましょう。
一人時間を楽しむ練習
昼食のタイミングを少しずらすのも、ひとりスノボ気分を味わう良い方法です。
仲間と別の時間で休憩を取ることで、ゲレンデで一人の空間を満喫できます。
気の合う仲間と過ごしつつも、自分だけのペースで行動することで、ひとりスノボの楽しさに自然に慣れていけるでしょう。
こうして少しずつ一人時間を楽しむ練習を重ね、完全なひとりスノボに向けた準備を整えていきます。
ここまでで「ひとりスノボ度」30%です!
STEP2:現地集合で自由行動の練習
現地で友達と集合し、行き帰りの移動や昼ごはんを一人で楽しむことで、ひとりスノボの雰囲気を体験できるステップです。
現地で仲間と会える安心感がありながらも、自分のペースで行動する自由を味わうことで、徐々にひとりの楽しさを感じられるでしょう。
別々にゲレンデに向かう練習
まずは、各自マイカーで現地集合するスタイルを取り入れてみましょう。
道中は一人なので、気軽に音楽を聴いたり、休憩を自由に取れます。
帰りの時間も各自のペースでリラックスして楽しむことができます。
ゲレンデに着いたら、友人と一緒に滑るのも良いですが、「あっちのコース行ってくる!」と離れて自由に行動する時間を設けるのもおすすめです。
自分のペースで滑りながら、「半ひとりスノボ」の気分を味わえます。
自分のペースでランチタイムを過ごす
昼ごはんは一人で車内で過ごしてみるのもおすすめです。
自分の車で休憩すれば荷物を広げやすく、リラックスして好きなタイミングで食事ができます。
サンドイッチや温かいスープを持参することで、簡単で充実した車内ランチが楽しめます。
こうした「ひとり時間」を少しずつ取り入れることで、ひとりスノボの魅力と安心感を両立させながら、単独行動の範囲を広げていけます。
ここまでで「ひとりスノボ度」60%です!
STEP3:完全なひとりスノボデビュー!
いよいよ、完全に一人でスノーボードに挑戦する時が来ました!
これまでの準備を生かし、充実したひとりスノボを楽しむためのアドバイスをお届けします。
女性や初心者でも安心して取り組めるよう、具体的なポイントを押さえていきましょう。
ひとりスノボ前の準備と最低限の技術
ひとりスノボを始める前に、必要な基礎技術を身につけておきましょう。
スケーティングやサイドスリップ、木の葉の動きは滑走の基本です。
かかと側だけでなく、つま先側も忘れずに練習しておきましょう。
これらの動きができれば、つま先とかかとを切り替えて連続ターン(S字ターン)に進むことができます。
また、ゲレンデ選びについても、過去に訪れたことのあるスキー場から始めると安心です。
事前にトイレや駐車場、リフトの位置、地形を把握しておくことで、安心して滑ることができます。
特に、女性の方は、ロッカーや更衣室、トイレの場所もチェックしておくと良いでしょう。
天候やスケジュールを考慮した準備
ひとりスノボを楽しむためには、天候の良い日を選ぶことが大切です。
晴れの日には日焼け対策をしっかり行い、雨の日や雪の日の運転には注意が必要です。
雪道の運転に不安がある方は、無理をせずに行くのをあきらめるのも選択肢の一つです。
また、当日のスケジュールを立てることも大切です。
出発時刻、帰り時刻、現地での動きを計画し、昼休憩や食事の場所を考えておくことで、スムーズに楽しむことができます。
昼食とスケジュールの工夫
昼食は車内で楽しむのも良いですが、ゲレンデ内のレストランを利用する場合は、混雑を避けるために時間を少しずらすのがおすすめです。
レストランが空いていると、周囲の騒がしさが軽減され、一人での食事も寂しく感じにくくなります。
さらに、昼どきを外すことでゲレンデが空いて、効率的に練習できるのも大きなメリットです。
一人の時間を楽しむ工夫をしながら、ひとりスノボの魅力を存分に味わってください。
おめでとうございます!「ひとりスノボ度」100%です。
3.ひとりスノボに役立つ便利アイテム
ひとりスノボを快適かつ安全に楽しむためには、いくつかの便利なアイテムが役立ちます。
事前に準備しておくことで、安心してひとりスノボを満喫できるでしょう。
①スマホと予備バッテリー
ひとりスノボでは、スマホが大いに役立ちます。
天気予報やゲレンデ情報、リフトの運行状況を確認することで、快適に過ごせます。
道に迷った時や緊急時にはナビ機能が便利です。
しかし、滑っている間にスマホのバッテリーが切れる心配があるので、予備バッテリーやモバイル充電器を持っておくと安心です。
寒い環境ではバッテリーが減りやすいため、常に充電状態をチェックしておきましょう。
②バックパック(リュック)
飴、チョコレート、カロリーメイト、ペットボトルなどを入れておきます。
暑い時には、フリースなどを脱いで中にしまうこともできます。
滑るときは、レストハウスのロッカーに入れたり、貴重品がなければゲレンデの邪魔にならない場所に置いておくこともできます。
上達すれば、背負ったまま滑ることもできるでしょう。
私はビンディング調整用のマイドライバーも入れています。
③サーモボトル(マイボトル)
熱湯を入れておけば、サーモボトルの優れた保温性能により、いくら雪山が寒くても昼までカップラーメンを作ることができます。
残ったお湯で食後のインスタントコーヒーや温かいお茶も楽しめます。
1本持っておけば日常や旅行でも重宝するので、ぜひ用意しておくことをおすすめします。
また、滑った後にサーモボトルに雪を入れて温度を下げ、ボードにかけることで、くっついた雪を溶かして落とすこともできます。
④自分の装備を整える
自分の装備を整えることも大切です。
ウェアは機能性を重視し、寒さや風から体を守る保温性や防水性を備えたアイテムを選びましょう。
インナーやソックス、ゴーグル、手袋、帽子などの小物も快適さに大きく影響します。
事前に持ち物リストを作成し、必要なアイテムを確認することで忘れ物を防げます。
「準備8割、本番2割」っていうくらい準備は大切です。
4.まとめ
この記事では、以下の内容を紹介しました。
ひとりスノボを楽しむためには、段階的に慣れていくことが大切です。
- STEP1みんなと行ってプチひとり体験
- STEP2現地集合で自由行動の練習
- STEP3完全なひとりスノボデビュー!
まずは仲間と行き、少しずつ一人で滑る経験を積みましょう。
次に現地集合で自由行動を練習し、自分のペースを大切にしながら行動範囲を広げます。
必要な準備や基本技術を身につけ、便利アイテムを揃えれば、最高のひとりスノボが体験できます。
この記事が「自分のペースで練習したいけど一人で行くのは不安」という人の参考になれば幸いです。
次の記事では、ひとりスノボにぴったりの軽自動車の魅力を紹介していますので、ぜひご覧ください。
コメント