「ひとりスノボは寂しい」
「ひとりスノボは恥ずかしい」
「トラブルにあわないか心配」
この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが、次の内容を紹介します。
- ひとりスノボのメリットとデメリット
- ひとりスノボの注意点と対策
一人で行くスノーボードやスキーには、ソロならではの自由さやリラックスできる魅力がたくさんあります。
しかしその一方で、寂しさや安全面の心配といったデメリットもあります。
この記事では、ひとりスノボのメリットとデメリットを解説し、ソロでも安心して楽しめる具体的な対策やコツをご紹介します。
これから一人で滑りたいと思っている方や、ひとりスノボをもっと楽しみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.ひとりスノボの魅力とメリット
①自分のペースで自由に楽しめる
- スケジュールも行き先も、すべて自分次第
ひとりスノボでは、スケジュールの調整や計画をすべて自分で決められるのが魅力です。
友達と予定を合わせる必要がなく、自分の都合や気分で自由に予定変更ができます。
行き帰りに寄り道をしたり、温泉やご当地グルメを満喫するなど、まるで一人旅のように楽しめます。
人に気を遣わず、自由にプランを組める点は、ひとりスノボならではのメリットです。
- 誰にも合わせず、自分のペースで滑れる
一人だと、滑るスピードやコースも自分のペースで楽しめます。
昼食や休憩のタイミングも自由なので、集中して練習したい時や一気に滑り続けたい時にはとても助かります。
スクールに入ってじっくり学んだり、気になるコースを何度も滑ることもできます。
誰にも邪魔されずコソ練したい人におすすめです。
②短期集中で効率よく上達できる
- 集中して練習に取り組める
ひとりスノボなら、誰にも邪魔されず、自分のペースで練習に没頭できます。
特に初心者は、滑る回数が増えるほど上達が早まるため、一人での練習時間が多いのは大きなメリットです。
集中して滑り続けられるため、たとえ日帰りでも十分な練習時間が確保でき、早く上達したい方にはピッタリの環境です。
- リフト待ちもスムーズでたくさん滑れる
リフトの待ち時間を減らし、滑る時間を増やせるのもひとりスノボの特権です。
スキー場によっては一人用レーンが用意されているところもあり、混雑時でもスムーズにリフトを利用できます。
少しでも早くリフトに乗って、より多く滑りたい人にとって、ひとりスノボはとても効果的な練習スタイルと言えるでしょう。
レジャーでなくがっつり練習(修行)したい人にピッタリです。
③新しい仲間との出会いがある
- ソロだからこそ広がる人との交流
ひとりスノボには、新しい仲間との出会いや刺激を得るチャンスがたくさんあります。
同じ仲間とばかり滑るとマンネリ化しがちですが、ソロだと自然に声をかけられたり、同じ趣味を持つ人と気軽に話ができたりします。
ときには地元の人からおすすめの店やコースの情報を教えてもらえるなど、普段はなかなか接点がない方々と出会えるのもひとりスノボの魅力です。
- 気楽に新しい仲間を見つけられる環境
同じ趣味を持つ人同士、スノーボードという共通の話題で自然に会話が生まれやすく、一緒に滑る約束ができたりもします。
また、一人だからといって無理に誰かと話さなくてよいのも魅力です。
人との交流を楽しみたい人も、自分の世界に浸りたい人も、それぞれに合った楽しみ方ができるのがひとりスノボの良さです。
人と話すも良し、話さないも良し。一人ボーダーやスキーヤーは意外に多いです。
④自己成長と自信につながる
- 自己成長と自信を育む
ひとりスノボは、自分自身と向き合う貴重な時間を提供してくれます。
ゲレンデに向かう車の中やリフトに乗っている間、自然と考えが深まり、自己を見つめ直す良い機会が生まれます。
まるで一人旅のように、自分の行動に責任を持たざるを得ず、計画を立てることが求められます。
この経験を通じて、自主性や積極性が育まれ、トラブル解決能力も鍛えられます。
- 自信を持って決断できる力を身につける
誰かに頼ることなく、自分自身の選択で滑るコースや休憩場所を決めることで、責任感が養われます。
これによって自己肯定感が高まり、日常生活や仕事でも自信を持って決断できるようになるでしょう。
ひとりスノボは、自分を変えたいと願う人にとって、素晴らしい自己成長のチャンスです。
自信を持って新しいことに挑戦する力を身につけることができます。
自分を変えたい!という人におすすめです。
⑤自分で好きに予算管理できる
- 自由な交通手段と宿泊選び
マイカーで移動したり車中泊を選べば、宿泊費を抑えながら自由に行動できます。
また、格安バスツアーを利用すればリーズナブルにゲレンデへ行くことができ、夜行バスを利用すれば、早朝から滑ることも可能です。
友達と行く場合、相手の予算や好みに合わせる必要がありますが、一人なら自分のスタイルに合わせた選択ができ、節約しつつ、より多くの時間をゲレンデで過ごせます。
- 食事や休憩も自由自在
食事に関しても、車内で持参したおにぎりを食べたり、気分に合わせてレストランで贅沢に味わうこともできます。
リフトの合間に軽食を取ることで、食事の時間を効率的に使い、より多くの時間をスノーボードに充てることができます。
自分の好きなようにお金を使いながら節約を楽しめるので、ひとりスノボならではの気ままな楽しみ方ができます。
節約には「ひとりスノボで車中泊」がベスト!
2.ひとりスノボのデメリットと対策
①孤独がつきまとう
ひとりスノボは自由で楽しさがある一方、孤独を感じることも少なくありません。
特に休憩時間やリフト待ちの間、周りの友達や家族連れ、カップルが楽しそうにしている姿を見て孤独を意識してしまうことがあります。
レストランで一人で食事をするのが恥ずかしいと感じることもあるでしょう。
ひとりスノボでは、孤独との向き合い方が大切です。
孤独対策
- スマホは友達
寂しさを紛らわすためにスマホを活用しましょう。友達とメッセージをやり取りしたり、SNSに写真を投稿してみると、孤独感が和らぎます。 - 音楽を聴く
リフトに乗っている間や休憩中に音楽を聴いて気分をリフレッシュしましょう。リフトはイメージトレーニングや休憩の時間と考えて楽しむことで、あっという間に過ぎていきます。 - ポータブル充電器を持参する
スマホの使用量が増える上、寒さでバッテリーも減りやすい雪山では、予備バッテリーや車載充電器があると安心です。
滑走中のイヤホンはせめて片耳にして安全第一!
②ケガ・トラブルへの不安
ひとりスノボでは、ケガやトラブルが発生したときに助けが得られない不安もあります。
滑走中のケガや雪道での事故、落とし物や道具の破損など、すべてが自己責任となるため、特に注意が必要です。
仲間がいれば協力して対応できますが、一人の場合、対処が遅れたり孤立してしまうリスクがあります。
トラブル対策
- 事前のリサーチ
天候やスケジュール、ゲレンデマップを確認し、どのコースやリフトを利用するか把握しておくことで、滑走時のリスクを減らせます。 - 慣れたゲレンデ選び
初めてのひとりスノボでは、慣れたゲレンデを選ぶと安心です。コースや施設の位置を知っていることで、緊急時にもスムーズに対処できます。 - 安全対策
プロテクターを装着し、無理をせず自分の技量に合った滑りを心がけましょう。これによってケガを防ぐ効果が高まります。 - 持ち物の管理
ポケットの中身を確認して落とし物がないように注意し、道具は日々のチェックで破損を防ぎましょう。予備の道具を持っておくとさらに安心です。 - スタッフへのあいさつ
ゲレンデのスタッフに挨拶しておくと、いざというときに声をかけやすくなり、信頼関係も築けるため、万が一のトラブル時にサポートを受けやすくなります。
コース外での滑走やバックカントリー、巨大キッカーは我慢です。
③上達が実感できず不安
ひとりスノボでは、自分の上達具合を確認しにくく、写真や動画も撮ってもらえないため、客観的な評価や技術的なアドバイスが得られないことが不安の種となります。
自分の成長を実感しづらくなり、モチベーションが下がることもあります。
上達チェック対策
- 練習メニューの設定
目標を明確にし、事前に用意した練習メニューをこなすことで、成長を実感しやすくなります。具体的な課題を持つと達成感を得られ、モチベーションも保ちやすくなります。 - ポジション確認とイメージトレーニング
事前に自宅で鏡を使って姿勢やポジションを確認し、YouTubeなどで他の人の滑りを見ながらイメージトレーニングを行っておくと、実際の滑りに反映しやすくなります。 - GoProでの撮影
GoProなどのアクションカメラをリモコン操作して自分の滑りを撮影し、後で映像を確認して客観的に修正ポイントを見つけることができます。 - スクールへの参加
スクールのレッスンで滑り方のコツを学ぶと上達が早まります。インストラクターから的確なアドバイスがもらえ、ターンに不安のある初心者にもおすすめです。私の経験では、一人参加の女性(女子)も多いので心配は不要です。
スクールで頼れるインストラクターが待ってます!
④楽しさや喜びを共有できない
ひとりスノボでは、新しい技を習得した喜びや景色の美しさを誰かと分かち合えません。
転倒して恥ずかしい思いをしても、一緒に笑い飛ばせる仲間がいないため、楽しみが半減してしまいます。
休憩や食事の時間も一人で過ごすため、感動を共有できない寂しさを感じることがあります。
つながり対策
- SNSでつながる
スノボ中の写真や動画をSNSに投稿し、友人やフォロワーと感動を共有しましょう。コメントをもらうことで孤独感が和らぎ、自分の頑張りが伝わる実感も得られます。 - 写真や日記で記録を残す
その日の出来事や学びを写真や文章で記録し、後で振り返ることで自分の成長を確認できます。友人に話すときにその写真を見せれば会話も盛り上がります。 - コソ練をポジティブにとらえる
「コソ練」は成長を楽しむチャンスととらえましょう。次に友人と一緒に滑るときに自分の成長を見てもらい、驚かせる楽しみを持つことで、モチベーションがさらにアップします。
リフト横で大転倒してゴーグルが吹っ飛んだときは恥ずかしかったな…。
⑤思っている以上に疲れる
ひとりスノボは楽しくて魅力的な反面、思った以上に疲れやすいです。
特にハイペースで練習しがちで、自己判断で無理をすると知らず知らずのうちに疲労が蓄積されます。
この疲れが転倒やケガのリスクを高める原因にもなります。
マイカー移動は一人で運転し、ゲレンデでの練習後に再び運転して帰るため、体調管理が重要です。
ツアーの場合は楽ですが、一人だと交代する人がいないため、疲労感を感じながらの運転はストレスになります。
疲労対策
- 適度に休憩して水分補給
こまめに休憩を取り、疲れを癒すことが重要です。水分だけでなく、エネルギー補給のために糖分や塩分も意識的に取るようにしましょう。 - 無理せず早めに帰る
楽しさを優先しすぎて無理に滑り続けるのは避け、疲れを感じたら早めに帰ることが大切です。ツアーでの移動を選ぶと、体力的な負担も軽くなります。 - 運転や移動に疲れたら気軽に休憩
一人だからこそ、自分のペースで気軽に休憩を取れます。運転や移動が疲れたと感じたら、途中で楽しみながら休憩してリフレッシュすることが大切です。
「もう少し滑りたい」くらいが、次へのモチベにつながってちょうどいいです。
3.おわりに~もう人と滑れなくなる?
この記事では、次の内容を紹介しました。
- ひとりスノボのメリットとデメリット
- ひとりスノボの注意点と対策
ひとりスノボには、誰にも合わせず自分のペースで滑れる自由さや、一人ならではの楽しみがたくさんあります。
一方で、孤独感や安全面のリスクもありますが、適切な対策を取れば安心して楽しむことができます。
そして、ひとりスノボに慣れると、その自由さと気軽さがクセになり、もしかしたら「人と滑るのは少し面倒かも…?」と思うようになるかもしれません。
この記事が、ひとりスノボに挑戦したい方や、すでに楽しんでいる方のお役に立てれば幸いです。
次の記事では、ひとりスノボに向いている人の特徴やひとりスノボデビューまでの3ステップを紹介していますので、ぜひご覧ください。
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